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一夜の夢
                           2001.04.15 熊崎吉記 

 



こうして
一人っきりの夜を何度迎えたことか
二人で過ごせば
お互いの愛を確かめ合い
深めることも出来る
瞳を見つめ合い、思いを伝え合う
言葉なんて要らない
見つめ合い、ふれあい
それだけで
お互いの存在を確かめ
愛を育てることが出来る
固い絆で結ばれる

でも、一人で過ごす夜は
いくら思いを巡らせても
スパークリングワインのように
段々と夜が深けるにつれて
芳醇な香りも薄れてしまう
決して満たされるのとのない
一夜の夢
切なさだけが、残ってしまう
寂しい夜
今夜も
あなたを求め
部屋に残るあなたの香りを
探してしまう

満たされない思い
あなたに伝わることを信じて




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