夜の街   2002.01.05 熊崎 吉記

一日中殺伐とした空間に身を置いて
自らの心を失ってしまい
夜の街を彷徨う
街の華やかなネオンが、癒してくれると
期待しながらも、幻想に終わってしまう
決して満たされることの無い、この想い
華やかに彩られたネオン達は、
行き交う人々に優しく語り掛けるも、
その無機質な会話の中に安らぎを
感じることは無い
只只、夜の街を歩く
手を繋いで笑みがこぼれているカップルを
見ると、その幸せに満ちた二人のオーラが
輝いる
このオーラが共鳴して、更に街を賑わせる
そんな世界と無縁な存在
この空間と時間に、違和感を感じながら
自分が存在しうる時間の流れを探し回る
過去を変えることは、出来ない
また、変えてはならない
しかし、存在してはいけない時間なら
自分の存在が消えても、過去を変えたい
心境になる
この時間の流れに中に、存在していて
いいのだろうか
実は、違う時間の流れの中に居るべき
ではないのか
身の回りに、現実感が伴なっていない
街のネオンは、輝き続ける
何事も無かったかのように















































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(C) 2001 Yosiki Kumazaki

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