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職場の雑談は、人間関係の潤滑油 　　　2003.06.07　　熊崎吉記 僕は、人と会話することが苦手で一番初めに勤めた会社でも、会話の内容があ る程度パターン化していたような記憶がある。 ボキャブラリーが少なかった。 でも、何とか周囲の人のお蔭で人間関係も何とかなったのですが、先輩達は、 仕事中パートタイマーの人やアルバイトの人と短い時間仕事の様子を見るとき に、雑談していた。 でも、僕は、仕事の様子を見に行っても、雑談をすることができなかった。 仕事中雑談することに抵抗があったことも、理由なのですが。 退職してからは、人間関係に懲りていたから一人で出来る仕事を探していまし た。 元々パソコン好きだったから、パソコン関係でプログラムの仕事がしたかった のです。 子供の頃は、秋葉原にあるような小さな電子部品や無線機を扱うお店をやりた かったこともあり、いつか会社を辞めるつもりでいました。 お店をやりたいとかパソコンとか色々考えたのですが、恋愛問題や経済的な事 件が次々と起き、数年間自宅に引きこもっていました。 そのため、ますます人と話す能力が退化してしまって。 その後、派遣で女性が多い職場で働くようになりました。 前職でパートタイマーの人たちに作業指示をしたり段取りをしたりするライン キーパーの仕事だったから、女性と働くことに抵抗は無かったです。 でも、よく考えてみたら、立場が逆になったのです。 僕が仕事の指導を受ける側・・・。 でもって、無口で会話が少ないから、人間関係を作るのも大変。 その後のＬＡＮ工事の時は、自分より年下の男の子達と仕事だったので、何と かなったし、楽しささえ感じました。 その後色々あって、事務所内で長期で働くことになったのですが、僕は、周囲 にいる人に自分から声をかけることが無かったから、どんどん孤立してしまう。 で、居辛くなってしまうし、そうした変化もあって派遣の契約更新もできない で終わってしまった。 僕の場合は、雑談すると手が止まってしまうからダメだけど、仕事中のちょっ とした会話が人間関係を作る大切な要素だと思います。 雑談ばかりしていたら品位を問われるけど、少しなら潤滑油になる。 事務所の仕事系は無理と今回の仕事でよく分かったけど、パソコンショップの 店頭に立ってデモンストレーターの仕事をしている時は、一番幸せを感じまし た。　雑談は無理だけど、何故か不思議とお客様との会話は、大丈夫なのです。 お客様と会話している時は、色んなことを教えて頂けることもあって、とても 楽しいです。 でも、お客様と上手くいってもお店のスタッフの人とは、雑談が苦手な部分が 災いして良好な人間関係を作ることが難しい人に出会うことがあります。 今まで、いろんな店舗で仕事をしてきたから慣れているのですが、逆に一つの 店舗に短期間しかいないから、親しくなろうにも無理があるのかもしれないけ れど。 こんな僕だけど、お店の人には大変良くして頂いてお仕事も約4年出来たので、 今までに知り合ったお店の方々には、心から感謝しています。 昨年8月末で仕事が終わった後もすぐに復帰できると良かったのですが、ギリギ リのところで生活しているので、一度仕事が途切れると無一文になってしまう ので、ちょっと回復までに時間が掛かってしまって。 で、今回の場合は、よくここまで生きてくることができたけど、もう限界。 パソコンの説明員（デモンストレーター）の仕事は、基本的に週末しかないし、 新機種発売時期にしかない。 だから、文字通り映画の寅さんと同じ世界。 僕も、たまにお店に入ったら知ってる人に出会ったことも何度かありました。 そういうときは、とても懐かしくて嬉しくなります。 一番初めにパソコン販売の仕事に入ったとき、某メーカーの課長さんと出会い、 その人を見ていて、これは、一生の仕事にできると思ったほど、その当時パソ コン販売の仕事が気に入りました。 でも、その課長さんのようにメーカーに勤務している勤務形態なら生活できる のですが、週末だけの勤務では生活できず、結局他にも仕事をしないといけな い。 で、30日間休み無しで働くことが一年に何度か出てくる。 そうした生活にも疲れたし、色々考え35歳が近づいてくるいと、仕事を指示す る人よりも年上になることが多くなり、あるメーリングリストで言われていた みたいに、派遣には35歳定年制があるというイメージが出来てしまい、派遣で の職場復帰も難しく、そんな理由もあって、今回のブランクは、いつもより長 くなってしまいました。 雑談が適度に出来て常に人と会話していたら、脳細胞の働きも活性化している から、自然に仕事の能率もＵＰするのだと思う。 でも、僕のように、半年近く殆ど人と会話していない生活をしていると、声は 出せるけど自分の意志を伝えるだけで精一杯になってしまい、流暢にお話する ことなんてできなくなる。 で、ますます職場復帰が難しくなる。 パソコンを使って自宅で仕事が出来ればいいけど、これだけ毎日掲示板に書込 みしたり、ＨＰの更新、メルマガ発行をしても収入アップ、アフェリエイトの 売上ＵＰに結びつかない。 本当に、報われない人生。 このまま2度目の人生の挫折をして、誰にも気付かれずに終わっていくのだろう か。　そう思うと、とても悲しい。 でも、こうなったのも全て自分の責任だし。 この年まで独身で、何でも一人で抱え込んできたから仕方が無い。 もう、諦めるしかないのかな。 人と楽しく会話できたら、雑談フリートークができたなら、もっと幸せになれ たのに。 何で、引きこもってしまったのか。 後悔するばかり。 この作品を著者の熊崎吉記に無断で配布、複製、引用、編集、改ざん、販売、出版など一切を禁止します。